那須塩原市・西那須野の美容室

ダイバーシティ東京へ

今日は第3土日の土曜日。

東京での仕事に向かっている最中の電車の中で書いています。

去年のこの頃までは東京に住んでいたはずなのに、この一年で東京に来る事になっていて

時の流れの速さを感じる今日この頃。皆さんいかがでお過ごしでしょうか?

東京という街

僕は東京が好きです。

それは、自分が仕事をしていた場所や暮らしていた事を贔屓目に見ても、便利な事がたくさんあるということ、そして何より自由があるということ、夢がある街だということが何より僕が東京が好きな理由であって

それは那須や他の場所を天秤にかけてではなく、東京の色んな生き方や考え方を許容する大きさ、

瞳の色や肌の色、右派や左派なんていう思想の部分さえも、秩序や矛盾なんてものも全てのみ込んでしまう

良いように言えば懐の深さがある、悪くいえば何でもアリな混沌や圧倒的な「自由」の存在感を感じます。

そんなこの都市に去年まで住んでいたのだけど、隣に住む人の顔も知らないのは当たり前で

下手すればトラブルに巻き込まれたり、近所で猟奇的な事件が起きたりして、人の体温さえ感じない思いもすれば、

温かい隣人や大家さんに恵まれたりもして、圧倒的な人がいるゆえに感じる孤独の中に人の温もりを感じたりもしました。

僕のような奴、いわゆる「普通」の価値観の中では社会不適合者となってしまうような奴にとって、自由なこの街は居場所にも成りうる場所でも、更に不適合に拍車のかかるような場所でもあって

ただ僕にはハサミがあったから、美容があったから、窮屈で生きにくい世の中でも、自由で孤独な世の中でも、自分を保つことができて何とか生きてこられた気がします。

自分勝手とオリジナリティー

他人の目を気にして生きることが僕には苦手で

他人に迷惑をかけないように生きることが苦手で

親や家族の顔を気にしなくてもいい、誰も僕のことを知らない場所で、誰のものでも何者でもない、

自分が身につけた技術や感性で、一人の人間として、美容師として勝負して、

完膚なきまでに打ち負かされることや、運よく評価される事は気持ちが良かった。

勝負の世界では、実力がなければただの「自分勝手な戯言」で片付けられてしまうことも、

実力が認められさえすれば唯一無二の「オリジナリティー」としてもてはやされる。

本人はやってることは今も昔も変わっていなくても、実際人の評価なんて曖昧なそんなもんで変わってしまうから。

人は簡単に手のひらを返すし、簡単に世界はひっくり返る。

東京から離れて一年が経つけど、でもそれはどこでも変わらないんだと思う。

自由はどこにでもあって、不自由はどこにいても感じられて、満足できない現状もどこにいてもある。

ただ、それが嫌なら挑戦するかしないか、現状に甘んじるか、理想を勝ち取るために動き行動するか、

居場所がなければ自分で作ればいーじゃんって、つべこべいう暇あったら何かやれって、

選択するのは全て自分次第で、本当にそれしかないんじゃないかなって、電車の人混みの中で考えています。

自由と多様性

これだけの人がいて、人の数ほど夢があって、人の数ほど現実があって、でもどんな人生を選ぶのかは自由で

ダンボールで寝ているホームレスのおじさんも、仕立てのいいスーツを着て高層ビルに入っていくお兄さんも、

スーツで会社に向かうOLさんも、アフター帰りのキャバクラのお姉さんも、

同性同士で手を繋いで歩いていても、親子ほど年の離れたカップルのやりとりも

全てがこのダイバーシティ東京の魅力なのかもしれないなんて思うなぁ。

僕は今でも東京に向かう度、美容師としての初心に還れます。

サロンはもうすぐ1周年になるけど、胸をなでおろして落ち着いてる場合じゃないなって、何か新しいことをやらなきゃなって、

今回はそんなそわそわした気持ちでいます。

元々、人と人は違って当たり前のもので、自分なりの正義の向こう側には違うだれかの正義があって、

決して一つの生き方が正解じゃない、そして完璧なものなんてない。

だからこそ、自分が生きていて心地の良いものを、自分の周りの人が心地の良い生き方を見つけていけるように

自分以外の価値観を否定することなく、個々の違いを認めながらもそれでも歩を進めていけるようなサロンと人間になりたいです。

まだまだまだまだ、勝負していこう。未来を広げていけるように。

さぁ、行って来ます。

 

それでは。

iLii 代表 岡田 彰大