こんにちは。栃木県那須塩原市の美容室hairsalon iLii 西那須野で美容師をしている岡田です。
日々、美容師として仕事をしていますが、お客様を担当させていただきながらも伝えられないことが沢山あったりします。
特に初めましての方は僕という人間がどういう思いでサロンを作ったのか、どんな思いで髪に向き合っているのか、そういったところまでは話しをしないことがほとんどで、
美容師だからサロンに来ていただいたお客様がやりたい髪型を作るのがまずは第一なのかもしれないけど、
それでもやっぱり大事なことというか伝えたいけどサロンにいる間の1・2時間で伝えられないことは山ほどあったりします。
そういったことや思いみたいなものをつらつらとこのブログに書いています。
サロンのブログだからヘアスタイルを紹介したいとか、商品を紹介するとか、そういうことはもちろんしなきゃいけないのだけれど、
そういう事はインスタグラムとかに任せて、ブログでは代表である僕の思いを書いていたりします。
僕は美容師としてヘアスタイルというのは「自分を表現する一つの重要なツール」だと思っていて、
それは男性も女性もかわりなく、特に男性は(メイクをしないから)髪型で印象を左右されることが多いと思っています。
今の時代はインスタグラムなどのSNSが流行りなので、若い世代なんかは特に自分の見た目に関して顕著だと思うんですが、
いつの時代も髪というものは「自分がどんな人間であるか」を示す重要なファクターであることに代わりはないんだろうなと思います。
とはいっても自分の見られ方なんて自分じゃよくわからないことがほとんどだったりしますが、
周りからの見られ方を気にするならば、「髪が自分の印象に与えている影響」というのを無視して考えるのは無理なんじゃないかなと思います。
それが自己プロデュースというか、自己マネジメントというものなのかなと。
『人は見た目が9割』なんて本が昔に流行りましたけど、まさにその通りで、
僕たち美容師はその9割の「見た目をよくする仕事」だから、少しそれについて語ってみようと思います。
僕は毎日お客様の髪を切ったり染めたりしているけれど、
「お客様に似合うヘアスタイル」と「お客様に合うヘアスタイル」って違うなって僕は思っていて、
「お客様に似合うヘアスタイル」ってのは、顔型骨格やパーソナルカラーとか骨格診断とか、そういったもので導き出すことはできるんだけど、
「お客様に合うヘアスタイル」ってのは、お客様が過ごしている日々の生活の上に成り立っているものだと僕は思っています。
だから、例えお客様に似合っているヘアスタイルだとしても、ライフスタイルに合わないヘアスタイルっていうのは、
お客様が家に帰ってスタイリングが難しかったり再現できなかったりして結局、「自分で手に負えない髪」になってしまうことが多い。
だけど、お客様に合っているヘアスタイルってのは、日々の生活の中で扱いがしやすいとか、仕事中に気にならないとか、崩れてもいい感じになるとか、
お客様が送っているライフスタイルに合っていれば髪は自然に活きてくる。
だから、お客様のライフスタイルや髪に対する意識みたいなものを僕たちはしっかり知る必要があるし、
サロンと家でのギャップが生まれないように、色んな悩みも話しやすい環境を整えなければいけないと思ってる。
だから、ヘアスタイルを作ることに注力するのはもちろんのことなんだけど、ヘアスタイルもその人自身が輝いて見えるような作り方をしなきゃ。
そのために僕たち美容師は、美容師になるために何年間も時間を費やしてきたし、何百万も使って技術を磨いてきたんだから。
ファッションで言うところの、その人自身よりも洋服が目立ってしまうような、「洋服に着られてる人」が少なからずいるように、
その人自身よりもヘアスタイルが目立ってしまうような、いうならば「ヘアスタイルに着られる」というか。
そういうのって本当の意味で言えば「似合ってるヘアスタイル」じゃないのかと僕は思ってます。
髪の毛って取り替えが効かないものだから、そこにその人の美意識が表れていると言われていて、
綺麗な人や美しい人っていうのは例外なくキレイな髪の毛を纏っていると思います。
髪の毛は減点法で傷んでしまうから、生まれつきサラサラな髪の毛の人もいるけれど、髪に良くない生活を送っていたらボロボロになってしまう。
そして、歳を重ねたりすると白髪が生えたり、ホルモンの関係とかで癖が出てきたり、髪の毛が細くなってしまったり、生まれつきの髪質も変わっていくものです。
疲れた髪の印象をしていると顔の印象まで疲れて見えてしまったりします。
それくらい人の印象の上で髪の毛というパーツは大事です。
だから、髪の毛がキレイでいられるように時間やお金を使ったりすることは、自分の美に対して使っていることでもあります。
「ツヤツヤな髪」というのは、あなたの髪だけでなく「ちゃんとした自分」という印象を人に与えることもできるから。
カラーリング放置してプリンの状態でいる人と、ちゃんと自分に対してケアしてる人だったらどっちの方が印象がいいってのは、誰に聞かなくても答えは分かりますよね。
例えばサロンでのトリートメントは、傷んでしまった髪の毛を修復するためのメニューかもしれないけど、
それは本来の「ツヤツヤで綺麗な髪の毛のあなた」になるためだったりするのかもしれない。
言い換えれば「髪がパサパサで汚く見られたくない」の場合もあるかもしれない。
だから、そう言った女性の一番近くにいる美容師の僕は一番その気持ちがわかるし、だからその思いを大事にしたいからめちゃめちゃ頑張る。
その意識を引き上げる役割も美容師次第なのかもしれないなと。
サロンに足を運んで来てくださる方の美意識を更に満たすために、僕たち美容師は終わりのない仕事でもあるんだと思います。
hairsalon iLiiは、これからも髪がキレイで素敵な女性を送り出せるサロンでいられるよう、頑張ろう。
それでは。
代表 岡田 彰大