教え子たちへ贈る言葉
こんにちは。栃木県那須塩原市の美容室hairsalon iLii 西那須野で美容師をしている岡田です。
卒業シーズンを迎え、新たな生活を送る人たちがいます。
そして、僕も専門学校の講師として新社会人を送り出す身として、この時期に彼彼女たちへ贈る言葉を考えたりします。
いつもは個人のブログに書いていたけれど、お客様の中にも新社会人になる方もいたりするので今年はこっちのブログに書こうと思います。
教え子たちがいつか僕のことを思い出し、ここを訪れた時のために書き残します。
これからの未来を創造していくということ
今の時代はとても便利なもので溢れています。
SNSを使えば最新のヘアデザインを探すことができ、それを作るためのたくさんの情報に溢れています。
最新の技術のノウハウも今ではインターネットで学ぶことができる世の中で、
あなたたちが美容師としてこれから歩むべき道は、僕たちが歩んで来た道とはまた違う道を歩んでいくことでしょう。
僕達の頃のように朝から晩までサロンに立ち、先輩の技術を盗み、日夜鍛錬に励むような下積み時代を過ごす人の方が少ないかも知れません。
ですが、どんなに時代が変わっても、自分の技術を鍛錬し、人の役に立ち、美容を生業にしていくということに変わりはありません。
あなた達は美容師としてこれから、過去に僕達が経験して来たものとは全く違った苦労をすることでしょう。
自分が選んだ仕事を投げ出したくなることもあるかも知れません。
あんなになりたかった美容の仕事から、逃げ出したくなることもあるかも知れません。
それでも忘れてはいけないのは、あなた達の未来には無限の可能性が広がっているということです。
先人の言葉にとらわれるな
将来の希望に溢れ、夢に向かって取り組んでいる君たちに必要なのは、僕達年上の美容師のアドバイスなんかじゃありません。
過去の人たちの進んで来た道と同じ道をたどるよりも、
自分で判断し、自分で挑戦し、「若さ」という貴重な才能を武器にして
新たな可能性や新しい価値を創造する事の方がよっぽど価値があります。
これから社会に出ていくあなた達が、夢を語り、新しいことをしようとすれば
「やめておけ」「お前には無理だ」「前例がない」
という言葉を嫌でも聞くことになるはずです。
だけど、僕達年上の世代の人たちが出来なかったことなんて、あなた達が気にすることではありません。
僕達の世代が出来なかった事に挑戦し、僕達の世代が叶えられなかった事を実現する力が
今のあなた達には備わっています。
それはあなた達が僕達の世代が救えなかった人を救い
あなた達が僕達の世代が創れなかった未来を実現する事が出来る人達だということです。
僕達の限界よりずっとずっと向こうの遠いところに、あなた達の限界がある可能性が十二分にある。
僕はそれを信じて止みません。
挑戦して、失敗して、傷ついて、大事なものを失って、それでも
そこからどうするか、何が出来るか、
それこそが新しい価値を生み出すきっかけとなるのです。
挑戦と自由と責任を
あなた達はこれまでの人たちに無理だった事に挑戦しなければいけません。
これまでの人たちに無理だったことに挑戦し、新しい価値を生み出す事ができなければ、社会は発展しないからです。
自分で考え、自分で決断し、自分で挑戦して、自分で失敗し、
自分で這い上がり、自分で限界を超え、
自分で常識を疑い、自分で血と汗を流し、自分で新しい価値を生み出し、
自分で恋をし、自分で傷ついて、自分で乗り越え、自分で幸せを掴む。
あなたには、あなたのこれからの人生においての「自由と責任」があるんだという希望を、
これから起こる美容師としての人生の端っこにでも置いておいてください。
若さに最大の敬意を
僕自身、あなた達の年の頃に夢見ていた「自分のサロンを持つ」という夢を今年かなえました。
僕はあなた達よりもひと回りも年を重ねていますが、まだまだ夢を見て、夢に向かって挑戦しています。
僕達の上の世代が出来なかったことを実現しようとしています。
年老いていくということは、年を取るということではありません。
自分に言い訳をして、無理だと言い聞かせて、新たな挑戦をしなくなり、昨日の自分より後退していく事です。
新しい価値を創造出来なくなり、自分の頭で物事を考えなくなることです。
大丈夫、あなた達は若い。
「若さ」はあなた達が現時点で持っている最大の武器です。
これからのあなた達の可能性と希望に、敬意を表して。
最後に。
僕があなた達に教えたことは、何年後かには必ず古くなります。
その時は躊躇せず、僕の言ったこと、教えたことは忘れてください。
人と同じ事をしていても、同じ未来になりません。
過去にとらわれず、未来に怯えず、今を生きてください。
自分の頭で考えてこれからを精一杯生きてください。
心から応援しています。
いつでも僕はあなたたちの味方です。
それでは。
代表 岡田 彰大
