こんにちは。栃木県那須塩原市の美容室hairsalon iLiiで美容師をしている岡田です。
先日、https://ilii-hair.com/blog/240こんな記事を書きました。
それは、自分が美容室をオープンして思うことや、美容師として思うこと、感じることを今後のために書き残しておきました。
そして、それについてもう少し書いて見ることにします。というのは、今日担当させて頂いたお客様と話していて、今後のためにもどうしてもここに書いておかなければいけないと感じたからです。
今の時代、美容室に行ったことのない人は少ないと思います。でも、美容室が好きじゃなくて足が向かない人も多く存在しているのも事実です。
でもそれはお客様自身が決して、髪を切るのが、カラーをすること自体が好きじゃない、というわけでもないと思います。
美容室でカットやカラーの施述をする、僕たち美容師の責任でもあると思うんです。
例えばわかりやすい例で言えば、お客様が思った通りのヘアスタイルにならなかったり、オーダー通りの感じにならなかったり、イメージを仕上がりが違ったりするのは良くあることです。
それは美容師自身の技術が足りないこともそう、お客様の思いを汲み取ることができなかったこともそう、でも、
美容師目線で話をすると、履歴や髪質の状態で「やりたくても出来ない状態にある」ということも良くあります。
でもなぜお客様は美容室に来てくれるのか。
ヘアスタイルを整えたいから。綺麗にしたいから。話を聞いてもらいたいから。気分を変えたいから。いろいろな人がいると思います。
でも、決して今のヘアスタイルやカラーを否定してほしくて行ってるんじゃない。
お客様は見た目ももちろん、リラックスしてリフレッシュして気分が変わって、今より綺麗に素敵になるために足を運んでるんじゃないか?
僕はそう思うわけです。
前回の記事でも書いた通り、僕は美容師にとってライバルは他のサロンではなく、自分自身だと思ってます。
それは、美容師は他人を蹴落とす競技ではないから。美容師は目の前のお客様を綺麗にする仕事だから。
だから、うまくいかないことがあるとしたら自分の今までの技術や知識が足りなかったのか、はたまたカウンセリングでのお客様のイメージをうまく引き出せなかったからか、出来ることできないことを見極める目を持っていなかったのか。
それは全て美容師として自分自身の積み重ねでしかありません。だから美容師は終わりがない。
現状維持や「これでいいや」は衰退の始まりです。
だから自分を高める。技術や感性を磨く。その必要があると僕は思ってます。
いいサロンの定義付けは難しく、お客様によって「いいサロン」って違います。
だから、僕の考えに共感してもらえない人はiLiiのことをいいサロンと思ってもらえないはず。それを承知で言ってます。
でも僕が思ういいサロンってのは、「働いている人がいいサロン」のこともひとつあると思うんですよ。
世の中にはいろいろなサロンがあります。
お客様のヘアスタイルを前回担当した美容師のことを悪くいう美容師もいます。下手くそだと罵る美容師もいます。俺のがうまいと。俺のがセンスがいいと。
そうやって他の美容師を否定することで自分の存在意義を保っている美容師もいます。
僕は、そんな美容師が働いているサロンがいいサロンだとは思えません。
これからのiLiiのスタッフもお客様も見るブログだから敢えて書きました。
僕たちiLiiに集まる人のあるべき姿がどういうものかを残しておくために。
いくら人が足りなくなったとしてもそういう人を僕が雇うことは一生ないです。
他のサロンの悪口をいうことって、そのサロンを選んだその人を悪くいってるのと同じだと思うんですよね。
例えそうだったとしても、否定されたヘアスタイルで今まで過ごしてきたお客様がかわいそうじゃないですか?そこにお客様への愛はありますか?思うんです。
きっとそういう人って、大好きな彼女の元カレの悪口とかも平気で言っちゃう人なんでしょうか。俺が一番だって。俺のがすごいって。俺のがいい男だって。
自分に自信がないから他人を否定することで自分を上に見せようとする。悲しい気持ちになります。
言われた彼女の気持ちに気づくことがないんでしょう。
例えどんなにカットがうまくても
例えどんなにカラーがうまくても
自分のことしか考えていない人に、人はついてきません。
これからのiLiiのスタッフに伝えるならば
他人を悪くいうものではなく、人を蹴落とすものでなく、自分が成長すること。
自信がないことを他人のせいにするな。自分より下を見て安心するな。
そうやって美容師の価値を下げるな。真剣にやってる美容師に失礼だから。
もちろん僕もそう。まだまだこれからです。
他人がどうあろうと、自分自身が美容師として腕を磨く必要も、人として自分を磨く必要があります。
美容師として成長することは、人として成長することでもあります。その逆もそうです。
お客様がどんな人に髪を担当してもらいたいか。どんな人が魅力的なのか。それも高みを追い求める必要があります。
それは僕たちiLiiも美容師として人として気をつけなければいけないことです。
自分も、少なからずそういう時も、周りが見えなくなる時もこれから来るかもしれません。
いつかそうならないとは限らないから、僕自身もiLiiがダメにならないためにもここに記録として残します。指針として。
それでは。
岡田 彰大