那須塩原市・西那須野の美容室

競争ではなく、共創を

こんにちは。栃木県那須塩原市の美容室hairsalon iLii 西那須野で美容師をしている岡田です。

今月からアシスタント兼スパニストとしてkuniがヘルプに入っているため、土曜日はiLii史上最多のお客様を迎えることが出来ました。

6月の髪の悩みの多い時期という事もあり、今月も連日たくさんのお客様にサロンにいらして頂いています。

心からありがとうございます。

僕たちの出来ることは少なく、一人一人のお客様の髪の悩みに対して真剣に向き合うことしかできませんが、

サロンをオープンして僕たちに髪を任せていただける方が徐々に増えていることが僕たちは本当に嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

このブログでいつもいってますが、僕たちは同業の他の誰とも競争はしませんし、どこのサロンもライバルと思いません。

それには僕の確固たる思いがあり、信念があり、貫いていく信条があるので少し書いておきます。

競争ではなく共創を

僕の美容師としての20代は、まさしく競争社会の中にいました。

全国に沢山いる美容師の中で、自分がどうしたら日本一の美容師になれるか、どうしたら誰よりも上手くなれるか、同期の誰より上手な作品を作れるか、おしゃれなヘアスタイルを作れるか、

そういったことに向かうだけが僕の全てでした。

そうした日々を過ごして、本気で日本一を目指して、

デザイン賞や入賞をいただくことはあっても、優勝することは出来なかった。

時間はあっという間に過ぎて、20代で日本一になれないまま僕は30代になっていました。

20代という自分の人生の10年間の時間と情熱を、文字通り美容に注ぎました。

日本一にはなれなかったけど、僕は美容を愛していました。

だけど、僕が日本一になれなかったのは、僕よりも美容を愛した人がいたということ。

その分、美容に愛された人がいたということです。

美容の世界は日進月歩で技術は進むし、時は流れていく中で、美容のあり方も変わっていきます。

美容に関しては、その時に良いものが、この先ずっと良いとは限りません。

人の目は慣れるし、感覚というものは敏感で、常に新鮮でいることはとても大変なことです。

それは、綺麗な川を流れている水も、その場に留まれば悪くなっていくのと同じです。

この世界は流れの早い川のようなもので、流行というものはその時の一瞬の刹那を切り取っていくものだから。

短い人生の中で、自分のためだけに時間を使える期間というものは決まっていると思います。

20代というのを自分のためだけに時間とお金を使った分、

これからは自分が身につけた技術や経験を、自分の周りの人のために使っていきたいと僕は考えています。

もちろん、人の役に立つためにはこれからも学び続けなければいけないし、

僕は学がない分、一生学び続けていかなければ人のお役に立つことは出来ないと自分で分かっています。

しかし、何のために学ぶか、という目的が今までとは違うことで、

昔はその目的が「自分が日本一の美容師になるために」だけだったけど、

今はiLiiのスタッフとお客様が、iLiiに携わる人々が幸せになるために学んでいきたいと思っています。

僕がこのサロンを作ったのは、このサロンを通してお客様や仲間と幸せな未来を共に創っていくためです。

誰かとの競争の中で一番になるために僕がサロンを作ったのではありません。

負けて得るもの、勝って失うもの

コンテストや勝負事というのは、一握りの勝者がいれば、一方で大勢の敗者がいます。

他人と競争して勝ったとしても、どんな勝ち方をするかも大切で、

勝ち方が悪ければ恨みや妬みをかってしまうこともあります。

正々堂々戦ったとしても、必ず文句を言う人は現れます。

勝負はその時についたとしても、勝った後には今後ずっと、そういった見えないものとも戦っていかなければいけません。

勝った人は、結果を出した人は、周りの期待やプレッシャーなどの見えない不安を背負わなければいけません。

一度結果を出した人は、次からも結果を出し続けなければいけない。

もしも続けて結果を出せなかったら、すぐにお払い箱になってしまうから。

他人を負かしたところで得るものよりも、勝ったことで背負わなければいけないものの荷が重すぎる。

そんな世界に僕は魅せられて、そんな世界に少しだけ身を置くことが出来て、僕は幸せだったけど、他人と競うのはもう十分です。

スポットライトの照らす先

いつかの僕は眩しいほどのスポットライトを自分が浴びたかった。

自分が一番になりたかった。自分の存在を示したかった。認めてもらいたかった。

僕がどんなにダメな人間でも、美容師として一番になりさえすれば周りに認めてもらえて、それも納得してもらえる気がしたんです。

だけど、僕が一番に近づけば近づく程、周りの人は離れて、僕はどんどん孤独になっていきました。

20代の僕は美容を自分のためだけに利用しようとしていました。

確かに美容を愛していたけれど、愛し方を間違えていました。

自分が一番になるために、自分以外の価値観を認められず、視野が狭くなり、

周りの美容師全てを敵に見立てては「自分の方が凄い」と、広い世界を自分で狭くしてしまっていました。

寝る時間以外、全て美容に使いました。その分周りよりも技術は身につきました。

でもそうして身につけた技術の全ては「お客様のため」ではなく、自分が勝つため、自分を誇示するため、「自分のため」だけでした。

自分に自分で呪いをかけてしまっていたと思います。「一番以外、価値がない」んだと。

そんな僕がどれだけ美容を愛しても、美容から愛されるはずがありません。

それに気づいたのは僕が30代になって少し経ってからでした。

ハサミは髪を切って人を美しくすることも出来るけど、人を傷つける道具にもなる。

僕は美容を使って、技術を利用して、自分以外の価値観を否定して、自分以外のたくさんの人を傷つけてきました。

周りで支えてくれた家族、お客様、スタッフ、モデルさん、本当に申し訳ないことをしてきました。

だから、これからは誰かを傷つけるために使うよりも、

誰かを美しくするため、笑顔になってもらうためだけに使って行きたいんです。

僕は主役になれるような器ではないんです。

いつもサロンの主役はお客様で、僕達美容師はいつも主役を支える脇役でしかありません。

いつも主役が輝いていられるように、サポートするために、脇役としてなら僕は美容師を続けることが出来ます。

それでいい、いや、自分にとってそれじゃなきゃダメなんだと思う。

全てはiLiiに携わる人々の笑顔のために

僕はそんな過去を経て、これからはiLiiで働くスタッフや来て頂くお客様にスポットライトが当たるような生き方をして行きたいと思っています。

それは、僕がかつて美容を愛したのとは違う形で、

純粋に美容を愛せる環境を創るということ。

そうして働くスタッフと、たくさんのお客様を笑顔で溢れたとき、ようやく僕は美容に愛される人間になれる気がします。

僕は今でも美容を愛しています。

今度は自分だけじゃなく、iLiiに集まる人たちが愛されるようにこれからは生きたい。

他人と競争するのではなく、スタッフやお客様と、

一人じゃ創れない明るい未来をここで共に創っていく。

分かってください。僕にはもうそれしかない。

今度はもう間違えないから。

 

それでは。

代表 岡田 彰大